# 勤務パターンマスタ設定

# 機能概要

OBPMの原価管理では、【勤務実績入力】にて「勤務実績」を登録することにより、「社員の時間外手当」、「委託先スタッフ(派遣契約)の委託金額」を算出することができます。(※工数契約の委託先スタッフに関しては、「勤務実績」からではなく【工数入力】の「実績工数」から算出します)
「勤務実績」による管理を行う場合は、【自社マスタ設定】の[勤務実績入力]で「使用する」を選択します。
「勤怠管理システム」ではないので、機能は限られています。

当機能では【勤務実績入力】を登録する際に指定する、勤務形態の種類及び休暇の種類等(「勤務パターン」)を登録します。
この設定に基づいて【勤務実績入力】では所定労働時間や所定外労働時間(残業時間)、法定休日の労働時間等を自動計算します。
「勤務実績」による管理を実施しない場合、或いは勤務実績の「日毎入力」を行はない場合は、当機能を使用しません。

# 時刻の入力について

24:00以降の時刻には、2パターンの入力方法があります。

  1. 24:00、25:00等と入力する。
    この場合、00:00~47:59までの時刻が入力可能となります。
  2. 00:00、01:00等と入力し、24:00以降の時刻は入力できない。
    この場合、入力した時刻が「日をまたいでいる」のかどうかを、出社時刻との大小関係から判断します。
    例)入力時刻08:00
    4/1の出社時刻09:00の場合、4/2の08:00として扱います。
    4/1の出社時刻07:00の場合、4/1の08:00として扱います。

上記はシステム導入時に設定され、【自社マスタ設定】等の画面から変更することはできません。

# 勤務パターンについて

「勤務パターン」は、就業規則に沿って、設定する必要があります。
以下に勤務パターンの設定例を上げます。

# 一般勤務パターン設定例

始業時刻「09:00」、終業時刻「18:00」、休憩「12:00~13:00」の場合の一般勤務パターン設定

  • 通常勤務
    勤怠区分勤務時間休憩
    出社退社所定所定外
    通常深夜通常深夜
    平日09:0018:001:000:000:000:00
  • 土祝勤務(法定外休日)
    法定外休日の労働時間は全て所定外となるので、出社時刻・退社時刻は設定しません。
    法定外休日00:0000:000:000:000:000:00
  • 日曜勤務(法定休日)
    法定休日の労働時間は全て所定外となるので、出社時刻・退社時刻は設定しません。
    法定休日00:0000:000:000:000:000:00
  • 一日有給休暇
    出社しないので、出社時刻・退社時刻は設定しません。
    平日00:0000:000:000:000:000:00
  • 午前有給
    午後からの出社となるので、出社を「13:00」と設定します。
    平日13:0018:000:000:000:000:00
  • 午後有給
    午前で退社となるので、退社を「12:00」と設定します。
    平日09:0012:000:000:000:000:00
  • 振替勤務(休日)
    休日出勤ですが、振替勤務ですので「勤怠区分」の扱いは「平日」となります。
    カレンダー上「休日」ですので、遅刻、早退、欠勤にはカウントされません。
    平日09:0018:001:000:000:300:00
  • 振替休日
    出社しないので、出社時刻・退社時刻は設定しません。
    平日00:0000:000:000:000:000:00

# フレックス勤務パターン設定例

コアタイム開始時刻「10:00」、終了時刻「15:00」、休憩「12:00~13:00」の場合のフレックス勤務パターン設定

  • 通常勤務
    勤怠区分コアタイム休憩有給時間
    開始終了通常深夜
    平日10:0015:001:000:000:00
  • 土祝勤務(法定外休日)
    遅刻早退を管理しない場合は、コアタイムを設定しません。
    法定外休日00:0000:000:000:000:00
  • 日曜勤務(法定休日)
    遅刻早退を管理しない場合は、コアタイムを設定しません。
    法定休日00:0000:000:000:000:00
  • 一日有給休暇
    コアタイムは設定せず、一日分の有給時間を設定します。
    平日00:0000:000:000:008:00
  • 午前有給
    午後分のコアタイムと、午前分の有給時間を設定します。
    平日13:0015:000:000:003:00
  • 午後有給
    午前分のコアタイムと、午後分の有給時間を設定します。
    平日10:0012:000:000:005:00
  • 振替勤務(休日)
    休日出勤ですが、振替勤務ですので「勤怠区分」の扱いは「平日」となります。
    カレンダー上「休日」ですので、遅刻、早退、欠勤にはカウントされません。
    平日10:0015:001:000:000:00
  • 振替休日
    出社しないので、コアタイムは設定しません。
    平日00:0000:000:000:000:00

# 用語説明

用語 概要
所定 始業時刻~終業時刻の間の時間帯を指します。
また遅刻や早退によって所定時間が短くなった場合、始業時刻~終業時刻外の時間帯でも短くなった時間分が所定として扱われます。
例)
始業時刻~終業時刻:9:00~18:00
実際の勤務時間:10:00~19:00
遅刻していなければ18:00~19:00は所定外として扱われますが、
1時間遅刻している場合、18:00~19:00の1時間は所定として扱われます。
所定外 「所定」以外の時間帯を指します。
深夜 22:00~05:00の時間帯を指します。
参考)
労働基準法 37条
通常 「深夜」以外の時間帯を指します。
法定休日 会社で定められた 労働法上義務づけられている休日を指します。
【休日カレンダ設定】で設定します。
例)日曜日
参考)
労働基準法 35条:
「毎週少なくとも1回の休日、ないしは4週間を通じ4日以上の休日を与える義務がある」
法定外休日 会社で定められた休日のうちで、上記(法定休日)以外のものを指します。
例)
土曜日、祝日、創立記念日
コアタイム フレックスタイム制において、必ず勤務しなければならない時間帯のことを指します。

# 画面説明

# 【勤務パターンマスタ設定】[一般勤務パターンタブ]

遷移方法:
【メインメニュー】勤務パターンマスタ設定⇒【勤務パターンマスタ設定】[一般勤務パターンタブ]

勤務パターンの追加・修正・削除を行います。

項目名 方法 属性 桁数 必須 概要
行追加 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
行削除 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
上移動 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
下移動 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
名称 入力 - 10 勤務パターンの名称を入力します。
勤務区分 選択 - - 平日、法定休日、法定外休日から選択します。
I/F 入力 英数のみ 10 × 【データ取込】-「勤務実績データ取込(日次)」にて勤務パターンを指定するためのコードを入力します。
勤務時間:出社 入力 時刻 - 始業時刻を入力します。
勤務時間:退社 入力 時刻 - 終業時刻を入力します。
休憩:所定:通常 入力 時間 4 所定内で定められた休憩時間を入力します。
※[勤怠区分]が「平日」以外の場合は、労働時間が全て所定外となりますので、当項目は入力できません。
休憩:所定:深夜 入力 時間 4 所定内で定められた深夜の休憩時間を入力します。
※[勤怠区分]が「平日」以外の場合は、労働時間が全て所定外となりますので、当項目は入力できません。
休憩:所定外:通常 入力 時間 4 所定外で定められた休憩時間を入力します。
休憩:所定外:深夜 入力 時間 4 所定外で定められた深夜の休憩時間を入力します。
帳票表示 選択 - - × 【勤務実績表】から出力する「勤務実績表」の[勤務パターン集計]に表示する場合は、選択します。
※最大10件の勤務パターンが選択可能です。
更新 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
キャンセル クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。

※属性:「時間」は60進数で入力します。

# 【勤務パターンマスタ設定】[フレックス勤務パターンタブ]

遷移方法:
【メインメニュー】勤務パターンマスタ設定⇒【勤務パターンマスタ設定】[フレックス勤務パターンタブ]

勤務パターンの追加・修正・削除を行います。

項目名 方法 属性 桁数 必須 概要
行追加 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
行削除 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
上移動 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
下移動 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
名称 入力 - 10 勤務パターンの名称を入力します。
勤務区分 選択 - - 平日、法定休日、法定外休日から選択します。
I/F 入力 英数のみ 10 × 【データ取込】-「フレックス勤務実績データ取込(日次)」にて勤務パターンを指定するためのコードを入力します。
コアタイム:開始 入力 時刻 - コアタイム開始時刻を入力します。
コアタイム:終了 入力 時刻 - コアタイム終了時刻を入力します。
休憩:通常 入力 時間 4 休憩時間を入力します。
休憩:深夜 入力 時間 4 深夜の休憩時間を入力します。
有給時間 入力 時間 4 有給時間を入力します。
帳票表示 選択 - - × 【勤務実績表】から出力する「勤務実績表」の[勤務パターン集計]に表示する場合は、選択します。
※最大10件の勤務パターンが選択可能です。
更新 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
キャンセル クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。