# プロジェクト別採算管理

# 機能概要

OBPMでの予定原価の管理は、【見積管理】の実行予算と【プロジェクト別採算管理】の2つの機能を利用して実施します。
【プロジェクト別採算管理】では月別、原価分類ごと(労務費、外注費、経費、材料費等)に予定原価を管理します。販管費もプロジェクト管理上の原価として管理できますが、経理とは連動しません。
プロジェクトの検収時点の予定利益を管理すると共にプロジェクトの進行に応じた毎月の想定利益を管理することができます。
毎月の想定利益は契約金額(受注金額)を毎月の原価進捗率(或いは作業進捗率)に応じて売上計上することで計算します。この毎月の売上はプロジェクト管理上の売上であり、OBPMでのみ管理します。(経理上の売上とは連携しません)
精度の高いプロジェクト採算管理を実施するには、プロジェクト要員の作業計画を【リソースヒストグラム】で正確に管理することが有効です。
【プロジェクト別採算管理】の「リソースヒストグラム再計算」機能を実行することで、リソースヒストグラムの情報から予定原価を自動計算します。
OBPMは完成基準、進行基準、原価回収基準をサポートしており、進行基準を採用したプロジェクトは、毎月、プロジェクトの進捗に応じて売上計上と原価計上を実施し、管理します。
さらに、社内請負プロジェクトの場合は「社内売上伝票」を出力することができます。

# 採算の表示期間について

開発完了(検収済)までは、プロジェクトの開発予定期間(自)~開発予定期間(至)の間で表示されます。

【プロジェクト登録】にて「保証期間」を指定している場合は、原価配賦処理を実行すると「保証期間」中の原価実績が計上され表示されるようになります。
よって、最大で開発予定期間(自)~開発予定期間(至)+保証期間分までが表示されます。

# 原価内訳一覧の概要

原価分類(販管費、共通費、労務費、固定経費、変動経費、材料費、外注費)ごとの原価を管理します。
外注費については、「工数委託費」と「一括委託費」、「社内委託費」を分けて管理します。
「工数委託費」とは工数委託契約と派遣契約から発生する費用を言い、「一括委託費」、「社内委託費」とはそれぞれ一括委託契約、社内委託契約から発生する費用を言います。

# 労務費、固定経費、共通費、販管費

新規登録時、「労務費、固定経費、共通費配賦額、販管費」を【リソースヒストグラム】の「工数」と【社員ランク別設定】の「原価項目別標準原価」から算出し、表示します。
※「販管費」には工数委託費、一括委託費分の販管費が含まれます。

# 工数委託費

新規登録時、「工数委託費」を【リソースヒストグラム】の「工数」と【プロジェクトメンバ登録】の[1人月の単価]から算出し、表示します。
また、工数委託費の「販管費、共通費」を【リソースヒストグラム】の「工数」と【自社マスタ設定】の[委託の販管費(共通費)算出方法-工数委託]に設定された「1人月の販管費(共通費)」から算出し、[販管費(共通費含む)、共通費配賦額]に含めます。

# 一括委託費

新規登録時、「一括委託費」を【仕入予定実績管理】の「予定額」または、【リソースヒストグラム】の「工数」と【プロジェクトメンバ登録】の[1人月の単価]から算出し、表示します。
また、一括委託費の「販管費、共通費」を【仕入予定実績管理】の「予定額」または【リソースヒストグラム】の「工数」と【自社マスタ設定】の[委託の販管費(共通費)算出方法-一括委託]に設定された「販管費割合(共通費割合)」から算出し、[販管費(共通費含む)、共通費配賦額]に含めます。

# 社内委託費

新規登録時、「社内委託費」を【仕入予定実績管理】の「予定額」または、【リソースヒストグラム】の「工数」と【プロジェクトメンバ登録】の[1人月の単価]から算出し、表示します。
一括委託費とは異なり【自社マスタ設定】や【プロジェクトタイプマスタ設定】にかかわらず、共通費と販管費の計算は行いません。計上方法は「完成基準」固定となります。

# 粗利、営業利益

プロジェクトの利益に関して、2通りの表現をしています。

  1. 粗利
    計算式:売上-原価(「労務費、固定経費、変動経費、材料費、外注費、共通費配賦額」)
  2. 営業利益
    計算式:粗利-「販管費」

# 採算一覧の概要

「進行基準」と「完成基準」の2通りの方法でプロジェクトの採算状況を管理します。
新規登録時、「売上金額」は【プロジェクト登録】で登録した検収情報から、「原価金額」は「原価内訳一覧」の内容から表示されます。
プロジェクトの「検収区分(分割検収、一括検収、毎月検収)」によって表示方法が異なります。

# 進行基準による売上金額の表示

【プロジェクト登録】にて選択した「進行基準売上計上方法」に従い、契約金額とプロジェクトの進捗状況から進行基準による売上計上金額を算出します。
各月の売上=契約金額×進捗率-前月までに計上した売上

OBPMでは、売上金額計算の際の進捗率として、以下の3パターンに対応しています。

  1. 原価比例法
    発生原価の実行予算に対する割合に応じて売上を計上する方法です。
    (原価比例)進捗率=

    この場合、正確な実行予算を立てることが重要となります。また、実行予算と実績原価との差が大きい場合には、実行予算を再度立て直す必要があります。
  2. EVM法
    EVM(Earned Value Management)により管理しているプロジェクトの進捗状況に応じて売上を計上する方法です。OBPMでは、【進捗報告登録】の「開発進捗率」がそれに該当します。
    (EVM)進捗率=月次進捗報告の「開発進捗率」
    ※「開発進捗率」については「進捗報告管理」を参照してください。
  3. 低価採用
    「原価比例法」と「EVM法」で低い方の進捗率を採用します。

※EVM進捗率の実績値は「月次進捗報告」から表示されますが、予定値は【ガントチャート】にて登録されたスケジュールから計算した、その月時点の進捗率を表示します。
従って、「EVM法」、「低価採用」を選択している場合は、正確なスケジュールを作成する必要があります。

※検収区分が「毎月検収」かつ【自社マスタ設定】の「受注の原価計上」が「完成原価として計上する」の場合は、上記の計算は行わず、毎月の検収金額を進行基準による売上金額として表示します。

参考進行基準売上の計算方法について

進行基準売上の計算では、以下の計算式①のように『当月までに計上した売上』が、『契約金額 × 進捗率』の金額となるように計算を行います。
『当月までに計上した売上』は複数月の売上金額の合計です。当月単月分の売上(『当月の売上』)については、『当月までに計上した売上』をベースに、計算式3(計算式1に、計算式2を加えて変形した式)を用いて求めています。

計算式1:当月までに計上した売上=契約金額×進捗率
計算式2:当月までに計上した売上=当月の売上+前月までに計上した売上
計算式3:当月の売上=契約金額×進捗率-前月までに計上した売上

以下、計算例となります。

図1.1 契約金額が10,000(千円)の場合の進行基準売上の計算例

上記の計算例では、『当月(2021年02月)までに計上した売上金額』が『契約金額×進捗率』と同じ、 3,174(千円) で一致するように、『当月(2021年02月)の売上』を 1,587(千円) と求めています。

プロジェクトの進行途中で契約金額を変更した場合の動作については、別項『プロジェクトの進行中に契約金額を変更した場合の進行基準売上について』をご参照ください。

注意プロジェクトの進行中に契約金額を変更した場合の進行基準売上について

進行基準売上は計算式中でプロジェクトの契約金額を参照しているため、プロジェクトの契約金額が変更された場合には、進行基準売上にも影響を受けます。
OBPMでは、過去月の採算情報は本締完了後には変更しないため、契約金額の変更がプロジェクトの初回の締処理後に行われた場合(進行基準売上の過去実績が存在している場合)、当月以降の月にて補正が行われるため、下記例のような金額変動が発生します。
特に、契約金額の減額を行った場合では、進行基準売上がマイナス金額となる場合があることにご注意ください。

図1.2 締後に契約金額を20,000(千円)に増額変更した場合の進行基準売上の計算例

図1.3 締後に契約金額を5,000(千円)に減額変更した場合の進行基準売上の計算例

上記の契約金額の減額例では、前月(2021年01月)の本締完了後に行われた契約金額の減額変更により、 当月(2021年02月)までの売上(契約金額:5,000(千円)に対する、進捗率:31.74%時点での金額)が、 前月(2021年01月)までの売上(契約金額:10,000(千円)に対する、進捗率:15.87%時点での金額)と同じ金額になったため 当月(2021年02月)の売上が0(千円)となります。

なお、進行基準売上金額がマイナス金額となった場合でも、OBPMの動作には影響はございません。

参考原価回収基準売上の計算方法について

プロジェクトの計上区分に原価回収基準を設定している場合、原価配賦処理時に売上を計算します。
売上金額を次の計算式で算出し、進行基準売上の欄に表示します。
当月の売上=当月までの原価実績累計-前月までの進行売上実績累計
計上区分に原価回収基準を設定していても、原価配賦処理をしていない月の売上は進行基準の金額になります。

# 検収区分が「一括検収」の場合

  1. 原価内訳の合計が「進行基準原価」に表示されます。
  2. プロジェクトの「検収情報」を「完成基準売上」に表示します。
    ※「一括検収」なのでプロジェクトの契約金額がそのまま最終月(検収予定日の月)に表示されます。
  3. 原価内訳の「販管費」除いた合計を「完成基準売上」と同じ月の「原価」に表示します。
  4. 原価内訳の「販管費」の合計を「完成基準売上」と同じ月の「販管費」に表示します。
  5. 原価内訳一覧の項目を入力すると、3と同様に「完成基準見込原価」に表示します。
    入力した月の合計を「進行原価」に表示します。

# 検収区分が「分割検収」の場合

  1. 原価内訳一覧の合計を「進行基準原価」の各月に表示します。
    ※「一括検収」の場合と同様です。
  2. プロジェクトの「検収情報」から、検収予定日の年月で集計した契約金額を「完成基準売上」に表示します。
  3. 【リソースヒストグラム】の工程ごとの「工数」と「単価」(労務費は「社員ランク別標準原価」、外注費は「プロジェクトメンバの1人月の単価」)から工程ごとの金額を算出(「販管費、共通費」も含みます)し、その工程が検収される月の「完成基準見込原価」に表示します。
  4. 「原価内訳一覧」の項目を入力すると、入力した月の合計が「進行基準原価」に自動表示され、「進行基準原価合計」も自動計算されます。
    「進行基準原価合計」と「完成基準原価合計」に差額が発生するので、差額分を最終検収月の「完成基準原価」で調整します。
    「進行基準原価」の合計と「完成基準原価」の合計は常に同じ値になります。※販管費に関しても同様です。
  5. 4の操作で、「完成基準見込原価」が想定金額と異なる場合は、手入力して調整します。
    その際は、「進行基準原価合計」と「完成基準原価合計」に差額が発生しないように、差額分を最終検収月の「完成基準見込原価」で調整します。
    常に最終検収月の「完成基準見込原価」で調整されるため、最終検収月の「完成基準見込原価」は入力できません。※販管費に関しても同様です。

# 検収区分が「毎月検収」の場合

(1)【自社マスタ設定】の「受注の原価計上」が「仕掛原価として計上する」の場合
※社内プロジェクトの場合は仕掛原価として計上しないため、(2)を参照してください。

  1. 原価内訳の合計が「進行基準原価」に表示されます。
    ※「一括検収」の場合と同様です。
  2. 進捗率、検収金額合計をもとに「進行基準売上」に表示します。
  3. プロジェクトの「検収情報」を「完成基準売上」に表示します。
    ※「毎月検収」なのでプロジェクトの開発予定期間に毎月表示されます。
  4. 原価内訳の合計が「完成基準原価」に表示されます。
    ※売上が0円の年月の原価は、直近の未来年月です。
  5. 「採算一覧」は入力できません。
    ※「売上」はプロジェクトの契約情報、「原価」は原価内訳一覧の合計となるため。原価を変更する場合は「原価内訳一覧」を変更します。
  6. 原価内訳の項目を入力すると、入力した月の合計を「進行基準原価」「完成基準見込原価」に表示します。

(2)【自社マスタ設定】の「受注の原価計上」が「完成原価として計上する」の場合

  1. 原価内訳の合計が[進行基準原価]に表示されます。
    ※「一括検収」の場合と同様です。
  2. プロジェクトの「検収情報」を[進行基準売上]に表示します。
    ※「毎月検収」なので「完成基準売上」と同様の値となります。
  3. プロジェクトの「検収情報」を[完成基準売上]に表示します。
    ※「毎月検収」なのでプロジェクトの開発予定期間に毎月表示されます。
  4. 原価内訳の合計が[完成基準原価]に表示されます。
    ※[進行基準原価]と同様の値となります。
  5. 「採算一覧」は入力できません。
    ※「売上」はプロジェクトの契約情報、「原価」は原価内訳一覧の合計となるため。原価を変更する場合は「原価内訳一覧」を変更します。
  6. 原価内訳の項目を入力すると、入力した月の合計を「進行基準原価」「完成基準見込原価」に表示します。

# 「原価配賦処理」と「月次締処理」について

原価配賦処理を実行した月は、算出された実績売上・原価が表示されます。
「進行基準売上金額」が妥当でないと思われる場合は、「原価比例法」の場合は実行予算を見直す、「EVM法」の場合はスケジュールを見直す必要があります。
「一括委託費」の計上金額が誤っている場合は、「進行基準」の場合は【仕入予定実績管理】の【一括委託進捗管理】で進捗率を修正し、「完成基準」の場合は【委託先契約登録】にて契約内容を修正します。
月次締処理を実行した月は、一切の入力はできません。(灰色になります)

# 採算一覧の「仕掛金額」について

OBPMの原価管理では、原価配賦処理にて全てのプロジェクトが1度仕掛計上され、検収時に仕掛から原価へ振替計上されます。
「完成基準仕掛金額」は、未だ検収されずに仕掛のまま残っている金額となります。

  • プロジェクトの検収区分が「分割検収」の場合
    工程毎に検収されますので、未検収の工程に発生した原価が表示されます。
    ある工程が検収されると、その工程の原価計上金額分は仕掛金額からマイナスされます。
  • プロジェクトの検収区分が「一括検収」の場合
    現在までに発生した原価が表示されます。
    最終的に検収されると仕掛金額は0となります。
  • プロジェクトの検収区分が「毎月検収」の場合
    1. 【自社マスタ設定】の「受注の原価計上」が「仕掛原価として計上する」の時
      検収金額が0円の年月に発生した原価が、検収金額が1円以上ある年月か、プロジェクト期間の最終年月に表示されます。
      検収金額が1円以上ある年月か、プロジェクト期間の最終年月に検収され仕掛金額が0となります。
    2. 【自社マスタ設定】の「受注の原価計上」が「完成原価として計上する」の時
      毎月原価計上され、仕掛のまま残ることがないので常に0となります。

# 採算一覧の「物販」について

「物販」では各月の物販売上金額、物販仕入金額を入力します。物販で発生した金額はプロジェクトに発生した売上や原価としては計算されませんが、見込金額や実績金額を管理することができます。原価配賦処理が実行された月については、計上された物販伝票の明細を参照することができます。

# 「リソースヒストグラム再計算」について

採算計画を一度登録すると、次回からは登録した内容が表示されるため、「リソースヒストグラム」や「仕入予定」の内容と採算登録の内容が一致していない場合があります。または、実行予算を見直すため「リソースヒストグラム」や「仕入予定」を変更した場合も同様です。
そういった場合に、再度「リソースヒストグラム」や「仕入予定」の内容で計算しなおす機能として[リソースヒストグラム再計算]ボタンがあります。クリックすると月次締処理未済の月に対して、新規登録時と同様の計算を行い、各金額を再表示します。

# 採算に反映について

【プロジェクト登録】画面、および【リソースヒストグラム】画面には、「採算に反映」という名称のチェックボックス項目がございます。これらの画面を「採算に反映」チェックボックスをチェックONの状態で更新した場合、【プロジェクト別採算管理】画面の採算情報を「リソースヒストグラム再計算」ボタン押下時と同様の再計算を実施して更新します。
【プロジェクト登録】で予定期間、契約金額、実行予算などを変更した後や、【リソースヒストグラム】でリソースヒストグラムを変更した後に、変更内容を即座に【プロジェクト別採算管理】画面へ反映させたい場合などにご利用ください。

重要夜間バッチによる採算一括更新設定について

「採算に反映」機能による採算情報の自動再計算は、メインメニューの【各種マスタ設定】画面にて「夜間バッチによる採算一括更新」の設定を変更し、実行するチェックをONに設定して頂くことで、クローズ前の全てのプロジェクトに対し、採算に反映処理が日次実行の夜間バッチにて自動実行されます。

本設定は、「採算に反映」処理を定期自動実行させたい場合にご利用ください。
また、本設定を適用した場合、採算情報は日次の夜間バッチ処理で再計算され、採算情報の手動更新結果はリセットされるため、採算情報の手動更新を許可しない運用にもご利用いただけます。

重要「採算に反映」の強制チェックON設定について

メインメニューの【各種マスタ設定】にて「採算に反映」の強制チェックONの設定を変更し、適用するチェックをONに設定して頂くことで、【プロジェクト登録】および【リソースヒストグラム】では、「採算に反映」チェックが強制ONの状態となります。

本設定は、【リソースヒストグラム】は更新したが、【プロジェクト別採算管理】を更新せず、結果として2画面の登録情報が不一致となるといった状況の抑制のためにご利用ください。

重要夜間バッチによる当月予測原価設定について

「採算に反映」機能による採算情報自動再計算の際、当月の実績を加味した当月予測原価を反映することができます。
プロジェクトメニューの【各種マスタ設定】にて「日次バッチで月中参考原価を反映する」で月中(1日~月末日/仮締前まで)における反映期間を設定してください。下記「【各種マスタ設定】「日次バッチで月中参考原価を反映する」設定値による反映基準」に従って予測原価を反映します。
反映する当月予測原価について[予測原価]を反映するか[実績原価]を反映するかはプロジェクトメニューの【各種マスタ設定】「採算に反映する当月見込原価」で選択してください。

チェック状態 開始日 終了日 反映基準
オフ - - 予測原価は反映しません。
オン 未入力 未入力 予測原価は反映しません。
オン 1~31の半角数字 1~31の半角数字 日次バッチ(毎日0:00起動)において
「前月本締が終了しており、当月の仮締が未実施」かつ
「[開始日]≦起動日≦[終了日]に該当する」の場合
予測原価を反映します。
オン 1~31の半角数字 未入力 日次バッチ(毎日0:00起動)において
「前月本締が終了しており、当月の仮締が未実施」かつ
「[開始日]≦起動日に該当する」の場合
予測原価を反映します。

補足

  • [終了日]が未設定の場合、当月初回仮締の前まで実施されます。
  • [終了日]に31が指定された場合、月末まで実施されます。
  • [開始日]、[終了日]に1~31の半角数字以外の文字を入力した場合、未入力扱いとなります。
    ただし、[終了日]に32~99を入力した場合月末まで実施されます。

# 社内委託分を除くについて

「社内委託分を除く」をONにすると、【委託先契約登録】で現在表示しているプロジェクトが委託元として登録されている社内委託の契約金額合計を委託元プロジェクトの契約金額と原価より差し引いた採算が表示されます。
差し引かれる金額や対象年月は、現在表示しているプロジェクトの検収区分や社内委託の契約内容に依ります。
なお、「社内委託分を除く」がONの時はプロジェクトロール権限にかかわらず、参照モードとなります。金額を調整する際はチェックをOFFにしてください。

# 検収区分ごとの違い

  • 現在表示しているプロジェクトの検収区分が「毎月検収」の場合
  • 現在表示しているプロジェクトの検収区分が「分割検収」の場合
  • 現在表示しているプロジェクトの検収区分が「一括検収」の場合

注意進行基準の売上について

委託元プロジェクトの検収区分が「分割検収」「一括検収」の場合、進行基準の原価は前述のとおり社内委託の検収年月と契約金額に応じて差し引かれますが、進行基準の売上はそのまま差し引かれません。
進行売上は契約金額、原価比例進捗率、EVM進捗率を元に算出されますが、契約金額と原価比例進捗率は社内委託分の金額を反映した値を元に進行売上を再計算しています。

社内委託分の金額を除いた契約金額=(委託元プロジェクトの)契約金額-社内委託の契約金額合計
社内委託分の金額を除いた原価比例進捗率=

※該当見積がリソースヒストグラム見積であれば、委託区分が「社内」のメンバ分の金額を差し引いた金額

# 【月中参考原価】の反映

【月中参考原価】から、当月における現時点での実績金額の総額を確認することができます。
【月中参考原価】の[採算に反映]ボタンを押下することで、現時点での実績原価を【プロジェクト別採算管理】の原価内訳一覧に反映することができます。
これにより、現時点での実績を含めたプロジェクトの採算情報を確認することができます。
現時点での実績原価の反映は、原価配賦処理が未実施であるときのみ行うことができます。

# 画面説明

# 【プロジェクト別採算管理】

プロジェクト別の採算を登録、参照、修正する画面です。

遷移方法:
【プロジェクトメニュー】プロジェクト別採算管理⇒【プロジェクト別採算管理】

項目名 方法 属性 桁数 必須 概要
プロジェクト期間 表示 - - - プロジェクトの「期間(予定)(開始)~期間(予定)(終了)」が表示されます。
検収予定日 表示 - - - プロジェクトの「最終検収日」が表示されます。
保証期間 表示 - - - プロジェクトの「保証期間」が表示されます。
保証期間は、グリッドヘッダの[年月]の背景色が赤色となります。
プロジェクト開発予定期間終了後も「保証期間」として毎月の発生原価が表示されます。
「保証期間」の間は毎月表示される月が増えていきます。
実行予算 表示 - - - プロジェクトの「実行予算」が表示されます。
マウスカーソルをインフォメーションにあてることで原価金額や粗利率などが表示されます。
契約金額 表示 - - - プロジェクトの「契約金額」が表示されます。
最終更新日時 表示 - - - 最終更新日時が表示されます。
最終更新者 表示 - - - 最終更新者が表示されます。
社内委託分を除く 選択 - - × チェックONの場合、社内委託の契約金額合計を委託元プロジェクトの売上と原価から差し引いた金額で採算が表示されます。
チェックONの場合、プロジェクトロールにかかわらず参照のみとなります。
チェックOFFの場合、通常の金額で採算が表示されます。
採算サマリー表示 クリック - - - 【採算サマリー】ダイアログを開きます。
進捗率:原価比率 表示 - - - 実行予算に対する[進行基準原価]の消化率が表示されます。
(進行基準原価の累計/実行予算金額)
進捗率:EVM 表示 - - - 【進捗報告登録】、或いは原価配賦処理にて「月次進捗報告」が登録されている月には、「開発進捗率」が表示されます。
以外の月には、【ガントチャート】にて登録したスケジュールを元に表示されます。
進行基準:売上 表示 - - - 契約金額と[原価比例進捗率]、或いは[EVM進捗率]から計算された金額が表示されます。(契約金額×[進捗率])
ただし、プロジェクトの検収区分が「毎月検収」かつ【自社マスタ設定】の「受注の原価計上」が[完成原価として計上する]の場合は、
[完成基準売上]と同じ金額が表示されます。
※[原価配賦処理]済の月には、実績売上が表示されます。
進行基準:原価 表示 - - - 当月発生原価内訳の合計金額が表示されます。
原価=[労務費]+[固定経費]+[変動経費]+[外注費]+[共通費配賦額]
進行基準:粗利 表示 - - - 当月売上より、原価を減算し粗利を表示します。
粗利=[売上]-[原価]
進行基準:販管費 表示 - - - [原価内訳]の販管費を表示します。
進行基準:営業利益 表示 - - - 当月粗利より、販管費を減算し営業利益を表示します。
営業利益=[粗利]-[販管費]
完成基準:売上 表示 - - - 【プロジェクト登録】で登録した、検収金額が表示されます。
完成基準:原価 入力 数値のみ 9 × プロジェクトの検収区分が分割検収
検収月に、検収工程に対する発生原価の合計が表示されます。
プロジェクトの検収区分が一括検収
検収月に、プロジェクトの発生原価の総合計が表示されます。
プロジェクトの検収区分が毎月検収
毎月の発生原価の合計を表示します。
完成基準:粗利 表示 - - - 検収月の粗利を表示します。
粗利=[売上]-[原価]
完成基準:販管費 入力 数値のみ 9 × [原価内訳]の販管費を表示します。
完成基準:営業利益 表示 - - - 検収月の営業利益を表示します。
営業利益=[粗利]-[販管費]
完成基準:仕掛金額(販管費含む) 表示 - - - 発生原価を原価計上月に表示します。
一括検収の場合
月次締処理を実行すると、検収月に発生原価が、仕掛金額として表示されます。
検収月の月次締処理を実行すると、仕掛金額が0となります。(原価計上されるためです)
分割検収の場合
月次締処理を実行すると、対象工程で発生した原価が、仕掛金額として表示されます。
検収月の月次締処理が終了すると、仕掛金額が0となります。(原価計上されるためです)
毎月検収の場合
【自社マスタ設定】の「受注の原価計上」が「仕掛原価として計上する」の時
月次締処理を実行すると、検収金額が1円以上ある年月か、プロジェクト期間の最終年月に、仕掛金額として表示されます。
検収金額が1円以上ある年月か、プロジェクト期間の最終年月の月次締処理を実行すると、仕掛金額が0となります。(原価計上されるためです)
【自社マスタ設定】の「受注の原価計上」が「完成原価として計上する」の時
毎月発生した原価を、毎月原価計上します。
そのため、月次締処理を実行しても、仕掛金額は0のままとなります。
物販:物販売上 入力 数値のみ 9 × 物販売上の見込金額を入力します。
※原価配賦処理済の月は実績金額が表示され、金額をクリックすると明細が確認できます。
物販:物販仕入 入力 数値のみ 9 × 物販仕入の見込金額を入力します。
※原価配賦処理済の月は実績金額が表示され、金額をクリックすると明細が確認できます。
労務費 入力 数値のみ 9 × それぞれの原価項目に対する見込原価を入力します。
※原価配賦処理済の月には実績原価が表示されます。
固定経費 入力 数値のみ 9 × それぞれの原価項目に対する見込原価を入力します。
※原価配賦処理済の月には実績原価が表示されます。
変動経費 入力 数値のみ 9 × それぞれの原価項目に対する見込原価を入力します。
※原価配賦処理済の月には実績原価が表示されます。
※【アカウントロール管理】の[集計科目別経費一覧]が「参照」または「更新」の場合リンクボタンになり、【集計科目別経費一覧】に遷移します。
材料費 入力 数値のみ 9 × それぞれの原価項目に対する見込原価を入力します。
※原価配賦処理済の月には実績原価が表示されます。
※【アカウントロール管理】の[集計科目別経費一覧]が「参照」または「更新」の場合リンクボタンになり、【集計科目別経費一覧】に遷移します。
外注費:工数委託 入力 数値のみ 9 × それぞれの原価項目に対する見込原価を入力します。
※原価配賦処理済の月には実績原価が表示されます。
外注費:一括委託 入力 数値のみ 9 × それぞれの原価項目に対する見込原価を入力します。
※原価配賦処理済の月には実績原価が表示されます。
※リンクボタンを押下すると、【仕入予定実績管理】に遷移します。
外注費:社内委託 入力 数値のみ 9 × それぞれの原価項目に対する見込原価を入力します。
※原価配賦処理済の月には実績原価が表示されます。
※リンクボタンを押下すると、【仕入予定実績管理】に遷移します。
共通費配賦額 入力 数値のみ 9 × それぞれの原価項目に対する見込原価を入力します。
※「販管費」には外注費分の販管費も含まれます。
※「共通費配賦額」には外注費分の共通費も含まれます。
販管費 入力 数値のみ 9 × それぞれの原価項目に対する見込原価を入力します。
※「販管費」には外注費分の販管費も含まれます。
※「共通費配賦額」には外注費分の共通費も含まれます。
実行予算 表示 数値のみ - - 原価内訳の項目それぞれに対し、【原価見積/実行予算】で設定した実行予算が表示されます。
変動費、材料費の実行予算については、【原価見積/実行予算】で「手動入力」のチェックがONの場合は2つの合計値が表示されます。
リソースヒストグラム クリック - - - 【リソースヒストグラム】へ遷移します。
実行予算 クリック - - - 【見積管理】へ遷移します。
プロジェクト別採算EVM クリック - - - 【プロジェクト別採算EVM】へ遷移します。
工程別原価 クリック - - - 【工程別原価】へ遷移します。
リソースヒストグラム再計算 クリック - - - 【リソースヒストグラム】で登録した最新の情報が反映されます。
また、【集計科目別経費一覧】からも最新の情報が反映されます。
月中参考原価 クリック - - - 【月中参考原価】を起動します。
社内売上伝票 クリック - - - 「社内売上伝票」を出力します。
社内請負プロジェクトであり、かつ月次締処理を実行した月が存在する場合のみボタンが表示されます。
更新 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
キャンセル クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。
削除 クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。

参考金額単位について

金額は千円単位で表示、入力します。

参考金額の色について

・金額がマイナスの場合は、文字が赤色で表示されます。
・「進行基準原価、完成基準見込原価、完成基準実績原価」各々の合計がプロジェクトの「実行予算」を超えた場合は、文字が黄色で表示されます。
・「社内委託を除く」チェックONのとき、社内委託の原価内訳と社内委託の委託契約額が異なる場合は金額が赤色で表示されます。

# 【一括委託進捗管理】

Version5.6.0より、【一括委託進捗管理】は【仕入予定実績管理】に移動しました。

# 【月中参考原価】

月中の参考原価を照会する画面です。

遷移方法:
【プロジェクト別採算管理】月中参考原価⇒【月中参考原価】

※工数の入力は【プロジェクト別工数入力】にて行います。

項目名 方法 属性 桁数 必須 概要
年月 表示 - - - 年月を表示します。初期表示時は、最終月次締め完了月の翌月を表示します。
表示区分 表示 - - - 現在表示している原価の区分を表示します。
本締済年月では「締原価(確定)」、仮締をした年月では「仮締時原価(未確定)」、どちらもされていない年月では「月中参考原価」と表示されます。
前へ クリック - - - 実績原価が存在する年月のうち、表示中の年月よりも1つ前の月の月中参考原価を表示します。
表示中の年月以前の実績原価が存在する場合、有効となります。
次へ クリック - - - 実績原価が存在する年月のうち、表示中の年月よりも1つ次の月の月中参考原価を表示します。
表示中の年月以降の実績原価が存在する場合、有効となります。
担当者コード 表示 - - - 担当者コードを表示します。
ヘッダーの年月において工数入力されている担当者のみ表示します。
担当者名 表示 - - - 担当者名を表示します。
所属 表示 - - - 担当者の所属部門を表示します。
工程 表示 - - - 工程コードを表示します。
工数入力されている工程のみ表示します。
労働時間:所定 表示 - - - 担当者ごとのその月の所定労働時間の合計を表示します。
労働時間:所定外 表示 - - - 担当者の[勤務形態]が[一般]の場合、担当者毎のその月の所定外労働時間を表示します。
担当者の[勤務形態]が[フレックス]の場合、以下のように表示します。
・[年月]が入力禁止年月ではない、かつ担当者が日毎入力の場合、見込所定外労働時間を表示します。この時、マイナス値になることがあります。
・それ以外の場合、見込ではない所定外労働時間を表示します。
リソースヒストグラム工数(H) 表示 - - - 【リソースヒストグラム】で設定されている予定工数を表示します。
工数(H) 表示 - - - 工数を表示します。
金額(円) 表示 - - - [原価(円)]+[販管費]
直接原価 表示 - - - 自社担当者の場合
(労務費合計(※1)+固定経費合計)×(実績工数/自社の1か月平均労働時間(※2))
※1、労務費の残業金額分=【社員ランク別標準原価設定】の[残業単価]*【自社マスタ設定】の[1か月の平均残業時間]
※2、自社の1か月平均労働時間=【自社マスタ設定】の[1か月の標準労働時間]+[1か月の平均残業時間]
工数委託担当者の場合
契約金額×(実績工数/超過基準時間)
派遣担当者の場合
所定時間単価×実績工数
販管費 表示 - - - 自社担当者、派遣担当者の場合
販管費×(実績工数/自社の1か月平均労働時間(※))
※自社の1か月平均労働時間=【自社マスタ設定】の[1か月の標準労働時間]+[1か月の平均残業時間]
工数委託担当者の場合
販管費×(実績工数/超過基準時間)
【プロジェクト登録】の[プロジェクトタイプ]が、【プロジェクトタイプマスタ設定】の[販管費]なしのプロジェクトタイプの場合0が表示されます。
最終更新日:勤務実績表 表示 - - - ヘッダーの年月の勤務実績表最終更新日を表示します。
【勤務実績表入力】にて承認または入力完了がされた場合も日付が更新されます。
最終更新日:工数表 表示 - - - ヘッダーの年月のプロジェクト別工数表最終更新日を表示します。
自社計 表示 - - - [工数(H)]、[金額(円)]、[直接原価]、[販管費]それぞれについて、自社担当者の合計を表示します。
工数委託計 表示 - - - [工数(H)]、[金額(円)]、[直接原価]、[販管費]それぞれについて、工数委託者の合計を表示します。
一括委託計 表示 - - - [直接原価]、[販管費]それぞれについて、一括委託費を表示します。
社内委託計 表示 - - - [直接原価]に社内委託費を表示します。社内委託費の場合、[販管費]は0となります。
共通費 表示 - - - 自社担当者、派遣担当者の場合
共通費配賦額×(実績工数/自社の1か月平均労働時間(※))
※自社の1か月平均労働時間=【自社マスタ設定】の[1か月の標準労働時間]+[1か月の平均残業時間]
工数委託担当者の場合
共通費配賦額×(実績工数/超過基準時間)
一括委託費の場合
一括委託費額×【自社マスタ設定】の[委託の共通費算出法]にある[一括委託]のパーセント値/100
共通費は、月次処理で洗い替えされます。
また、原価配賦処理後は販管費列に共通費販管費の金額を表示します。
経費 表示 - - - 経費を表示します。
合計 表示 - - - [工数(H)]、[金額(円)]、[直接原価]、[販管費]の総合計を表示します。金額には[経費]を含んだ値が表示されます。
また、[金額(円)]の総合計は自社計+工数委託計+一括委託費+社内委託費+共通費+経費+共通費販管費の合計が表示されます。
当月見込原価 クリック - - - 当月末に計上される見込原価の合計額を表示します。
当月で原価配賦処理を実行していないときのみ表示します。
採算に反映 クリック - - - 当月見込原価の金額を【プロジェクト別採算管理】の[原価内訳]の欄に反映します。
当月で原価配賦処理を実行していないときのみ表示します。
閉じる クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。

参考表示データについて

  • 初期表示時は、月次締め完了月の翌月の参考原価が、その月の入力工数を基に表示されます。
  • 過去の参考原価表示時は、原価配賦処理実施年月については実績原価が、原価配賦処理未実施年月については参考原価が表示されます。
  • 初期表示時、過去の参考原価表示時ともに、該当プロジェクトに対して工数入力をしている担当者の情報のみ一覧に表示されます。
  • 【プロジェクト別採算管理】で「社内委託分を除く」をONにしている場合でも、【月中参考原価】に表示される金額は社内委託分を含む金額が表示されます。

# 【当月原価予測(予測原価を反映)】

当月の予測原価を照会する画面です。
【各種マスタ設定】の[採算に反映する当月見込原価]のチェックがONの場合のイメージです。

遷移方法:
【月中参考原価】当月見込原価⇒【当月原価予測】

項目名 方法 属性 桁数 必須 概要
年月 表示 - - - 年月を表示します。
初期表示時は、最終月次締め完了月の翌月を表示します。
当月予定 表示 - - - 当月の予定を表示します。
【プロジェクト別採算管理】に表示される当月の[原価内訳]金額をそのまま表示されます。
当日までの実績 表示 - - - 【当月原価予測】画面を表示した時点での実績金額を表示します。
[共通費]、[販管費]については、下記の金額を表示します。
[共通費]:
[労務費の共通費]+[工数委託の共通費]+(当日までの実績の[一括委託の共通費] / 当月予定の[営業日数] × 当日までの実績の[営業日数])

[販管費]:
[労務費の販管費]+[工数委託の販管費]+(当日までの実績の[一括委託の販管費] / 当月予定の[営業日数] × 当日までの実績の[営業日数])
当日時点の差異 表示 - - - 原価項目によって、算出方法が異なります。
[労務費]、[固定経費]、[工数委託費]:
当日までの実績-当日までの予定(当月予定の営業日数で按分した金額)

[変動経費]、[材料費]、[一括委託費]、[社内委託費]:
当日までの実績-当月予定

[共通費]、[販管費]:
当月予定-当月予測
当月予測 表示 - - - 当月の予測原価を表示します。
当月予定+当日時点の差異
閉じる クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。

# 【当月原価予測(実績原価の反映)】

当月の予測原価を照会する画面です。
【各種マスタ設定】の[採算に反映する当月見込原価]のチェックがOFFの場合のイメージです。

遷移方法:
【月中参考原価】当月見込原価⇒【当月原価予測】

項目名 方法 属性 桁数 必須 概要
年月 表示 - - - 年月を表示します。
初期表示時は、最終月次締め完了月の翌月を表示します。
当月予定 表示 - - - 当月の予定を表示します。
【プロジェクト別採算管理】に表示される当月の[原価内訳]金額をそのまま表示されます。
当日までの実績 表示 - - - 【当月原価予測】画面を表示した時点での実績金額を表示します。
当日時点の差異 表示 - - - 【各種マスタ設定】の[採算に反映する当月見込原価]のチェックがOFFのとき、[当月予測原価]は[当日までの実績]と同額になります。
このため、当日時点の差異は0固定となります。
当月予測 表示 - - - 【当月原価予測】画面を表示した時点での実績金額を表示します。
閉じる クリック - - - 『共通操作』ドキュメントを参照してください。

# 【工程別原価】

工程別の原価を照会する画面です。

遷移方法:
【プロジェクト別採算管理】工程別原価⇒【工程別原価】

項目名 方法 属性 桁数 必須 概要
プロジェクト期間 表示 - - - プロジェクトの「開発予定期間」が表示されます。
保証期間 表示 - - - プロジェクトの「保証期間」が表示されます。
検収区分 表示 - - - プロジェクトの「検収区分」が表示されます。
検収予定日 表示 - - - プロジェクトの「最終検収予定日」が表示されます。
実行予算 表示 - - - プロジェクトの「実行予算」が表示されます。
契約金額 表示 - - - プロジェクトの「契約金額」が表示されます。
区分 選択 - - - 検収月の「営業利益/粗利/粗利(直接)」の選択されたいずれかの項目を表示します。
分割検収の場合のみ、選択された項目について表示します。
工程 表示 - - - プロジェクトの「工程」が表示されます。
削除された工程の場合、工程名の末尾に*が追加されます。
検収日:予定 表示 - - - 検収予定日を表示します。
「一括検収」「毎月検収」の場合、最終検収日を表示します。
検収日:実績 表示 - - - 検収実績日を表示します。
「一括検収」「毎月検収」の場合、最終検収日を表示します。
年月 表示 - - - 年月を表示します。
直接原価(円) 表示 - - - 自社担当者の場合
(労務費合計 + 固定経費合計)×(実績工数/自社の1か月平均労働時間(※))
※自社の1か月平均労働時間 =【自社マスタ設定】の[1か月の標準労働時間]+[1か月の平均残業時間]
工数委託担当者の場合
契約金額×(実績工数/超過基準原価)
共通費 表示 - - - 共通費配賦額×(実績工数/(1か月の標準労働時間+1か月の平均残業時間))
共通費は、月次処理で洗い替えされます。
仕掛残 表示 - - - 仕掛残を表示します。[仕掛残] = [直接原価] + [共通費] + [前月の仕掛残]
売上 表示 - - - 【プロジェクト登録】で登録した、検収金額を表示します。
検収区分が分割検収の場合のみ表示します。
完成原価 表示 - - - 完成原価を表示します。
営業利益/粗利/粗利(直接) 表示 - - - ヘッダーで選択された項目を表示します。検収区分が分割検収の場合のみ表示します。
[営業利益]=[粗利]-[販管費]
[粗利]=[売上]-[原価]
[粗利(直接)] = [粗利] + [共通費]

参考粗利(直接)について

「粗利(直接)」とは「粗利」に「共通費」を加えた値です。

# 帳票説明

# 社内売上伝票

遷移方法:
【プロジェクト別採算管理】社内売上伝票⇒【社内売上伝票】

社内売上の情報を確認する帳票です。
社内請負プロジェクトであり、かつ月次締処理を実行した月が存在する場合、出力することができます。

項目名 概要
伝票番号 「(社内売上)伝票番号」を表示します。
伝票日付 「伝票日付」を表示します。
作成日時 社内売上伝票を出力した「日時」を表示します。
承認印欄 承認印を押す「枠」を表示します。
計上部門 社内売上計上部門の「部門名1」+「部門名2」、「部門コード」を表示します。
プロジェクト 社内請負プロジェクトの「プロジェクト名」と「プロジェクトコード、プロジェクト枝番」を表示します。
PL 社内請負プロジェクトの「PLの氏名略名」を表示します。
PM 社内請負プロジェクトの「PMの氏名略名」を表示します。
委託契約番号 受託した「社内委託契約」の伝票番号を表示します。
請負金額 受託金額を表示します。
売上金額 社内売上金額を表示します。
利益金額 社内売上に対する利益金額を表示します。
売上累計金額 [売上金額]の累計を表示します。
利益累計金額 [利益金額]の累計を表示します。
振替先部門 社内仕掛金額振替先部門の「部門名1」+「部門名2」、「部門コード」を表示します。
プロジェクト 委託元プロジェクトの「プロジェクト名」と「プロジェクトコード、プロジェクト枝番」を表示します。
顧客 委託元プロジェクトの「顧客名」と「顧客コード、枝番」を表示します。
仕掛金額 社内売上に対する請負プロジェクトの発生原価を表示します。
仕掛累計金額 [仕掛金額]の累計を表示します。